機動戦士ガンダム 0080 ポケットの中の戦争 vol.1 [DVD] 【ガンダム買取情報】

こんにちは、ホワイトファング買取スタッフです。

本日は、高価買取商品のDVD 機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争 VOLUME Iについて、ご紹介させていただきます。

ガンダム世界を広げた作品

機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争は、ガンダム初のOVA作品であり、一年戦争のサイドストーリーを描いた作品として最高傑作という人も多い名作です。

一年戦争末期の宇宙世紀0079年末、ジオン公国軍は地球連邦軍が開発した新型ガンダムの奪取を目論み、中立のサイド6のコロニー「リボー」に特殊部隊「サイクロプス隊」を送り込む。
サイクロプス隊の新兵バーナード・ワイズマン(バーニィ)とリボーに住む普通の少年アルフレッド・イズルハ(アル)、アルの隣人で幼馴染のお姉さんクリスチーナ・マッケンジー(クリス)の交流から、やがてただ漠然と軍人や兵器に憧れていたアルが戦争の悲惨さを知ってしまうというストーリーラインです。

また、作品中に出てくるガンダムNT-1がホワイトベースに配備予定であること以外に、「機動戦士ガンダム」とのストーリー上の接点はなく、完全なサイドストーリとなっています。

OVAということで、スポンサーであるバンダイへの配慮であるMSの活躍シーンが少なめで、人間ドラマに重点が置かれていることが作品の最大の特徴で、また制作に余裕があるため当時としては非常に高い作画レベルを全巻通して維持できています。

美樹本晴彦がデザインしたキャラクターや、出渕裕がリファインしたMSが綺麗な絵で動く姿をみた当時のガンダムファンは、ガンダム世界が大きく横に広がり、今後も広がっていくであろうことを予感したものでした。

なお、MSのデザインがリファインされたのは、本放送当時のアニメ技術では描き切れなかった部分まで、よりリアリティの高いデザインで描くためだったのですが、これらは後に「統合整備計画による新規設計の改修機体」という設定が追加され、デザイン上のリファインではなく別機体として扱われるようになりました。

ちなみにこの作品の脚本を書いたのは、後にガイナックスの社長となる山賀博之であり、島本和彦の自伝漫画「アオイホノオ」において、散々「何もできない男」と表現される人物ですが、実はちゃんと立派な仕事をしている人だったのです。

OVAの金字塔

機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争は1989年3～8月にVHS・Betamax・レーザーディスクで、全6話を各巻1話ずつの形式で販売されました。

当時はOVAの黎明期で、同人的側面のあったOVAにアニメ界の超メジャータイトルが完全オリジナル作品を出し、それが大成功したことはOVAの発展に大きく寄与し、やがて90年代に全盛期を迎えることになります。

このDVD版は1999年に発売され、1巻に3話ずつ収録されており、全2巻となります。
VOLUME Iには第1～3話と、映像特典としてノンテロップOPとED(モノクロ版)、1989年当時放送されたTVのコマーシャルフィルムが収録されています。

VOLUME Iに収録された3話は、世界観とキャラクターの紹介に重点が置かれている部分で、スペクタクルなシーンは少ないですが、その分濃密な人物描写がなされており、アルとバーニィ、クリスの掛け合いは、後に名優の名を不動にする3人(それぞれ、浪川大輔、辻谷耕史、林原めぐみ)の演技力もあって、非常に見ごたえのあるものになっています。

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