こんにちは、ホワイトファング買取スタッフです。
本日は、高価買取商品のHGUC 1/144 RX-160 バイアランについて、ご紹介させていただきます。
空飛ぶモビルスーツ
RX-160 バイアランは、形式番号から分かるようにキリマンジャロ基地で10番目に開発された試作MSとなります。
なお、グリプス戦役時の地球連邦軍のMSの形式番号は、RXは試作機を表し、例外はあるものの概ね数字の上2桁が開発場所で、下1桁が開発順となります。
当時のMSで空中戦を行う場合、サブフライトシステムを用いるか、航空機のような形状に変形するかしかありませんでした。
そうなると格闘能力が非常に低下してしまうという欠点があり、MS形態のまま空中を飛ぶ機体というコンセプトでバイアランは開発が進みました。
結果として、腰部のメインスラスターと背部バックパックに2基の熱核ロケットスラスターに加え、肩部にそれぞれ1基ずつ、左右の脇の下にある計4基の熱核ジェットエンジンが搭載されています。
スペック上では何故か両脇のスラスターの推力が無視されているのですが、これらの高い推力により、大気圏内での単独飛行が可能となりましたが、軽量化と空力特性を重視したため、武装は携行武器は持たず両掌のメガ粒子砲と、上腕部に格納されているビームサーベルのみと少し非力になってしまいました。
とはいえ、メガ粒子砲は腕の可動による広い射角と連射性の高さを持ち、ビームサーベルの柄が3本指に合わせる形で3角形となっており取り回しがしやすく、当時の機体としても決して低い戦闘力というわけでもありません。
また、熱核ジェットをロケットに換装することで宇宙空間にも対応しており、高い推力を活かした高機動MSとして、グリプス戦役末期の戦場で活躍しました。
しかし、多くのスラスターを装備するために稼働時間は短く、武装の数も少ないことから乗り手を選ぶ機体でもあり、実際に運用された数は多くありませんでした。
独特のシルエット
このキットは、2018年7月発売となりますが、それ以前にバイアランがキットかれたのはZガンダム放送当時の1/220キットのみでした。
2005年と2012年ごろにティターンズの機体がHGUCで次々と発売された時期があったのですが、どちらでも発売されず、2012年にバイアラン・カスタムが一般販売されたのに、オリジナルの方は無視されました。
こうして満を持して(?)発売されたこのキットは、元々他のMSとは一線を画すデザインだった部分を更に強調したような感じになっています。
成型色とシールだけで十分な色分けになっており、墨入れをすることで全体的に曲面で構成された機体が引き締まります。
また、肩のスラスターも稼働し、関節の可動域もそこそこありますので、バランスのいいポージングが可能です。
指は開いた状態のものと、ビームサーベルを握る用の2種類の差し替えとなっています。
ただ、一部かつてのバイアラン・カスタムと共用のランナーを使っているので、余剰パーツが結構出たり、間違えて組んでしまうこともあるので、組み立て時には少し注意が必要です。
独特の曲線美的なシルエットや、腕から細長い3本指が出る手、頭部デザインなどから昆虫的なイメージがあり、同じ富野監督作品の聖戦士ダンバインの世界から迷い込んできたような機体ですが、その異形感をうまく表現している良キットだと思います。
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