こんにちは!ホワイトファング買取スタッフです。
本日は、高価買取商品のHGBF 1/144 SF-01 すーぱーふみなについて、ご紹介させていただきます。
マイナーな存在を蘇らせたキット
SF-01 すーぱーふみなは、サカイ・ミナトがメイジン杯のオープンコースに出品作品として作り上げたフルスクラッチのオリジナル作品であり、彼が学ぶガンプラ心形流の「心を形にする」という極意に基づいて彼自身のホシノ・フミナへの(一方的な)想いを形にしています。そのため素体はフミナ自身をモデルとしていて、髪の毛は超極細繊維、胴体部は軟質樹脂で作られ、各部関節はなるべく目立たないように工夫し、更にアニメ塗りの塗装により角度で影付きが変化するなど造形美を徹底的に追求しています。
着用しているメイド服風のアーマーのデザインはパワードジムカーディガンを模しており、武器も同じ物を装備、アーマーは被弾するとキャストオフする仕組みとなっています。型式番号は「Super Fumina」と「Sakai Favorite No.1(サカイの一番のお気に入り)」のダブルミーニングとなっています。
ここまでくるとガンプラというよりは、アクションフィギュアのような気もしますが、この作品に対してメイジン・カワグチは「ガンプラは自由だが」と直接の明言を避け、本人の許可なく作ったことを咎めたのみとなっています。
ちなみに、こういった女の子にMSの外装の一部を付けるものは「MS少女」と呼ばれ、その歴史はかなり古いものがあります。少女にメカパーツを装着させることは日本のSF黎明期からあったのですが、ガンダムのMSとの融合というものは1982年発売のアニメ雑誌に掲載された赤井孝美のイラストが初出とされ、その後に杉原昌子や明貴美加といったイラストレータが多数作品を発表していました。
そういったものはナンパな邪道扱いをされ一時期死滅しかかったのですが、すーぱーふみなの登場により再び息を吹き返し、派生作品が多数作られることになります。そして、大家である明貴美加自身が2018年6月28日より矢立文庫で「MIKA AKITAKA’S MS少女NOTE」の連載を始めるなど一定の存在感と地位を得るまでになりました。
恐るべきはバンダイの開発陣
このキットはHGBFというビルドファイターズのスタンダードブランドから発売されており、武装は同じブランドのパワードジムカーディガンから流用していますが、関節は同じバンダイが出している「フィギュアライズ」という、プラモデルブランドからのパーツが流用されています。
また、キットの大きさをアクションフィギュアでは一般的な15㎝サイズに合わせるため、小さめの1/100サイズのガンプラと同じぐらいの大きさになってしまい、1/144サイズのHGBFブランドで出すために、機体の全高が24.5mという設定になっています。
目や睫毛、スパッツなどはシールになりますが、それらのシールだけでほぼ設定のカラーリングを再現しており、貼りづらい目と睫毛は予備も付いています。
目はクリアパーツを上からはめ込む形になっており、塗装用にモールドのある瞳のパーツも付属しています。スカートやカチューシャはゴム製で、胸のリボンはクリアパーツと色々な材質でプラモデル特有の材質による全体の均一感を減らし、塗装でカバーするフィギュアに近い形にしています。
それ以外の付属品としてはビームマシンガン、シールドのエフェクトパーツ、右銃持ち手と左右持ち手、スタンドがあり、スタンドは延長パーツがあり支柱が長くなっています。よくもまあ、ここまでこだわりをもってプラモデルを開発できるものだと、バンダイの人の情熱には頭が下がる思いです
ただ、こういうこと言うのは野暮だし、原理主義的な考えがオタクやマニアが嫌われる要因であることは分かっていますが、あえて言わせてください。
こんなのガンプラじゃないよ!どうせやるなら、本編作品で本当に出しちゃったマ〇〇スシリーズだけにしてくれ!
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