こんにちは、ホワイトファング買取スタッフです。
本日は、高価買取商品の「EXモデル 1/144 サムソン・トレーラー」について、ご紹介させていただきます。
「機動戦士ガンダム」に登場する、ジオン公国軍の大型運搬車両です。
グフとザクの足
アムロ・レイがガンダムでホワイトベースを脱走した後、砂漠の食堂で出会うのがジオン軍のランバ・ラル一行でした。彼らがそこまで乗り付けていたのが、グフやザクを積載したサムソン･トレーラーです。
思えばアムロは敵とじかに対話する場面が少ないのです。ククルス・ドアンは脱走兵ですから、ジオン兵と話すのはこれが初めて。後のシャア･アズナブルやララア・スンだって会ったのは僅か2回ずつですから、ラルとはずいぶん濃い交わりになりました。イセリナ･エッシェンバッハに「ガルマ様の敵！」と詰られただけで黒目が飛んで戦闘不能になるほど繊細な子ですからね、アムロは。そんな彼が超えるべき大人として現れた訳です。
ラルは「ザクとは違うのだよ」のグフを駆って、ガルマ･ザビの仇討ちに参戦するのですが、初登場の時に乗っていた新造巡洋艦のザンジバルは召し上げられて、ホバークラフトのギャロップとサムソンでホワイトベースを追う羽目に陥ります。指揮系統が違うオデッサ基地指令のマ･クベの露骨な冷遇に静かに耐えるラルはグフを失い、ザクを失い、ギャロップも部下も、自らの命までも失います。
タイヤは36個
キットは単純な構造で組み立てやすいものです。自動車という現実にあるメカに近いものであるせいでしょうか。フラットで大きな荷台には重機によく見られる滑り止めパターンが施されていて、間延びした感じがしません。モビルスーツ１機（70～80t）をまるまる運べる積載量に耐えるように、タイヤは36本あります。トレーラーのヘッド部分「サムソン・トップ」は分離し、ホバークラフトに変形します。パーツは紫とグレーに色分けされていてトップの運転席には透明なパーツをはめ込みます。他のEXシリーズ（特に艦船）に比べると、そんなに頑張って塗装しなくても様になるのがいいところです。タイヤはそれらしく塗った方がいいかな？という感じ。もちろん、砂漠を延々と輸送してきた風にウエザリングするのもありだと思います。
ラルの弔い合戦は内縁の軍籍が無いクラウレ・ハモンが指揮するという、もう戦争とは呼べない闘いになります。ギャロップのカーゴにホバーを付け自走させてマゼラトップを搭載、残兵をキュイにサムソン・トップ2機もそれぞれトレーラー部を切り離して突撃しますが、コアファイターとガンダムにあえなく撃破されてしまいますが、ガンダムを破壊寸前まで追い詰めたハモンの執念の一助になりました。
キットでもザクなどモビルスーツの他にマゼラトップを2機程度、荷台に積んで戦闘トラックとして使用したとされています。
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